ブラジル歴史を知る為のオススメ書籍

Leandro Shimura
僕の好きなブラジル人作家兼ジャーナリストのLarentino Gomesのインスタグラムで発信したコメントがとても興味深いので本文と訳文を載せます。

彼はブラジルの歴史を研究する為に10ヵ国以上に自ら足を運び、自分の目で見て、調査しました。長きにわたる研究について書いている本がたくさんあり、全巻は読んでないのですがどれもオススメです。

画像に載せてある、Escravidãoのボリューム1(ポルトガルで行われた1回目の捕虜の競売~Zumbi dos Palmaresの死までの内容)を持っています。

そのほかに続編のボリューム2(Minas Geraisのゴールドラッシュ~Don Joãoの宮廷の到着までの内容)と2022年発売で最新刊となるボリューム3(ブラジルの独立~Lei Áureaまでの内容)があります。どの巻も分厚く1回読んだだけでは分からないぐらいの膨大な情報が詰まっています。

(以下彼のインスタグラムの投稿より)
Hoje 13 de Maio é a data da abolição da escravatura no Brasil, 135 anos atrás. Aí fica uma pergunta. É para comemorar ou não? Depende. Existem duas maneiras de observar o Treze de maio. A primeira é o coroamento da campanha abolicionista. A primeira grande campanha popular de rua na história do Brasil que mobilizou milhares de brasileiros de todas as cores, todas regiões, todas as origens no país inteiro. A segunda maneira é achar que o Treze de maio foi uma concessão. Um gesto de benemerência da Elite Imperial Branca representada pela Princesa Isabel e o favor dos negros que seriam meros agentes secundários não teriam participado desse evento. Isso é errado. Treze de maio é uma conquista de todos os brasileiros e merece ser visto com pé no chão. Até porque o problema não é 13 de maio, é 14 de maio em que os escravos foram abandonados à própria sorte e permanece assim infelizmente até hoje.

(訳文)
今日の5月13日は、ブラジルで奴隷制度が廃止された日からちょうど135年が経ちます。それに関して、祝うべきかどうかは意見が分かれます。2つの視点が存在します。1つ目の視点は、奴隷廃止運動の成果を称えるものです。これはブラジル史上初の大規模な市民運動であり、全国各地の人々、あらゆる肌の色、あらゆる地域、あらゆる起原を持った数千人のブラジル人を巻き込んだということ。2つ目の視点は、5月13日が一種の譲歩であり、ブラジル皇族を代表する白人のエリート(イザベル王女)による功績であり、奴隷たちは単なる副次的な存在であり、この出来事に参加していなかったというものです。しかし、これは誤解です。5月13日は、すべてのブラジル人の功績であり、現実的な視点で捉えるべきです。さらに問題となるのは5月13日ではなく、奴隷たちが独り立ちすることを余儀なくされた5月14日にあり、残念ながらそれは今日まで続いているからです。

(彼のインスタグラムに引用元の動画があります)
https://www.instagram.com/laurentino.gomes2018/

(彼のFacebookとサイト)
https://www.facebook.com/laurentinogomes.oficial/
www.laurentinogomes.com.br


いつか彼の本を日本語に翻訳して、彼の長きにわたる素晴らしい研究が日本語でも読める日が来ることを願って。

Leandro Shimura

2023/05/23追記
Laurentino Gomesご本人から「投稿と写真の使用許可を正式に得ました。その際に、「共有してくれて光栄です。ありがとう」とのコメントを頂きました。

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